Chico style

a day in my life

「アンチ整理術」森博嗣著〜Chicoの読後感

71歳の12月に図書館で借りて読んだ

掃除とかお片付けが病的に嫌い、なぜなら楽しくないし創造的でもないから、外で遊んだり本を読んでいたいタイプ、そんなわたしにとても勇気をくれた本でした、気に入った文章とか感想を記録しました。

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散らかっても、作業が進めば、それが正解だろう、効率を高めるとか発想が生まれるなどと余計な効果を期待するから勘違いが生まれる。

整理整頓が絶対に必要でそれ無くしては効率も仕事もできない、と脅迫されていたように思っていたので溜飲が下がった、だってわたしの台所、整理整頓なんてものじゃなくすっごく雑多にぐちゃぐちゃしている、だけど暗闇で手を伸ばせばそこにお玉があるとかお皿があるとかちゃんとわかるもんね、わたしは、そいで料理とか整理整頓されてなくても素早くちゃちゃっと作ることができる、それでいいじゃん、と思った、結構気にしていたんだよね、こんなに整理ができなくて大丈夫だろうか、自分はダメな人間なのではないかと気にしていたけどもう気にするのはやめるは、わたしの台所、わたしの勉強部屋、散らかっていようと誰に文句を言われる筋合いはない、自分にとって使いやすかったらいいじゃん、使いにくかったら自分でなんとかするし、障害があるようならそれこそ徹底的に片付けるのだから。

 

整理・整頓は、本質を見極めること

 

本質はなんだろうか?本質を確認すればほとんどの問題が整理整頓されるのではないか。ほとんどの場合、本質や真の目的から目を逸らせてしまう原因は「感情」にある。感情は自分贔屓だ、感情に振り回されている人は人に信頼されない、自分の感情を整理することによって人から「片付いている人だな」と思わせることが大事だ、そのためには感情を抑制することが第一条件である、これは見かけの問題なので実はその人の本質ではない、しかし見かけだけのレベルをちょっと整理整頓して装うことで随分社会で生きやすくなるだろう、これが社会性とか協調性と呼ばれるものであるl

感情を整理整頓して人から信頼されたり付き合ってもらえるようにすることはそれがうわべだけのレベルであるとしても、人からみて何が飛び出してくるかわからない人より付き合いやすいわけで、人格を整理整頓することが大事である、というふうに整理整頓という言葉を使うととてもわかりやすい。

 

「何をすればいいかわからない状態とは、なんでもした方がいい状態である」

整理整頓、どこから手をつけていいかわからない状態とは、なんでもいいから手当たり次第片付けのようなことをする、そうすると大事なものは何で不必要なものは何か、が見えてくる、本質が見えてくる、本質が見えてきたら、ここからが大事なことなんだけど、本質がわかったら、考えて考えて考え抜く。

 

大事なことは方法論ではない

人はどんな場所でも歩くことができる、走ることもできる、泳ぐこともできる。

どこへでも行くことができる、どうやって歩けば効率的か?どんな環境が歩きやすいか?歩き方や歩く場所の改善に頭を回らすのが「方法論」である。

しかし、そうではない。

大事なことはあなたはどこへ向かって歩きたいのか、なのである。

 

明日、自分の好き馬所へ出かけて、好きなものを食べてみるといい。

それを誰かに逐一報告したりしない。誰にも自慢したりしない。

ただ、自分でにっこりすれば、それでいい。

自由にできることが、どれくらい価値があることか、わかるだろう。

その1日の自由を毎日積み重ねるだけで、とんでもなく大きな自由と楽しさが、

あなた自身のために実現するはずである。

 

整理整頓は人とのコミュニュケーションツール、自分自身は人格を整理整頓して本質を見失わないように、自分の思考、価値観を常に把握して、考えて考えて常に更新、修正、再確認していくのだ、それでなくては変化の激しい時代に個人が何度もリセットしなければ時に取り残される危険性がある、時代に追いついていかないと、時が止まった人になり朽ちていくだろう、人間は長生きになった、生きているうちは全てが楽しくて自分本位であるべきである、整理整頓はそのためのツールの一つだ。