ひととき・・・に載った記事です
すっごく楽しくて、幸せな人生だなと思って、
色々なことを背負いながらも、
今を目いっぱいたのしめたら、最高ですね。
60歳になったら、笑って過ごしたい、
いっしょに笑える人がいたら、もう最高!
その人の人生は大成功だと思っている。
孤独と退屈を回避するために、
子供とか孫とか、他のもっと権威みたいなのに依存するんでなく
単純に自分が笑って楽しめたらいいな、と思う。
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兵庫県 主婦(59歳)
13年来の仲良しグループ5人は、子供の手がはなれてから一緒に旅行に出かけるようになった。
誰かが行きたいと言うと、みんな二つ返事で「よっしゃー。行こか」となる。
今回、サクランボ狩りがしたいということで山形へ。
農園で狩りをし、満腹になると、ひとしきり種とばしに興じた。
そのあと、旅館で夕食を食べているとき、翌日に種飛ばし退会があることを知り、5人は熱くなった。
ぜひとも参加して表彰台を独占しよう、と。
翌朝、テレビに映るかもしれないと心もち年入りに化粧をして、いざ出陣。
みるからにつわものらしき人から、
「ほんまに飛ばせるんかい」とつっこみたくなる上品な老婦人まで、様々な人たちが並んだ。
配布されたサクランボの柄のシールをほおに貼り、テンションアップ。
笛の合図とともに渾身の力を振り絞って、種を吹き飛ばした。
しかし飛距離は伸びず、5人ともさんざんな成績で敗退した。
それでも笑い転げ、楽しさは上等。
PTAを通して仲良くなったこの仲間。
還暦前後の「アラ還」だけど、子供のように全力で遊び、挑戦する。
一生のつきあいになりそうだ。 (終わり)