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2人の20歳の主張が胸にささった

5月5日付け朝日新聞「声voice」欄に載った20歳の声が胸に刺さりました。

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骨盤のゆがみを寝ながらエクササイズで改善する「福辻式 寝ながら骨盤コアキュット」

約束 人間の弱さを補うため 大学生(大阪府 20歳)

 

「できない約束はするな」。

 

両親や先輩たちから、叱責を受けることが幾度となくあります。

もちろん、その場の空気を取り繕うために、適当に交わした約束もあります。

頼まれた用事に対して、「後でする」という「約束」をしました。

しかし、私は約束とは本来、人間の弱さを補うために他者と言葉を交わす行為だと考えています。

人を傷つけない、うそはつかない、たばこは吸わない、早起きをするなど、

人は自分の生活や生き方に何かしらの決まりを作っています。

 

とはいえ、どのような状況においても、自分の決意がゆらがないとは言えません。

人間誰しも自分自身に対する甘さを持っており、自己の決断をないがしろにしてしまうことがあります。

そのため「約束」という形の意思表示を他者にするのではないでしょうか。

他人の目によって、自己への甘えを抑制する力が強く働くからです。

 

つまり約束とは、人間一人ひとりの弱さを補いながら、他社と自己をつなげる役割も担っていると思います。

 

 

「お金の若者離れ」現実知って  大学生(福岡県 20歳)

 

「若者の車離れ」「若者の旅行離れ」など、「若者の○○離れ」という言葉が存在する。

メディアはその原因を若者の意識の低下のせいだと指摘しているが、果たして本当にそうなのだろうか。

 

私は違う考えだ。根源にあるのは「お金の若者離れ」ではないだろうか。

国税庁の2016年分民間給与実態統計調査によれば、20代前半の給与所得者の平均年収は258万円とのこと。

月々の家賃や水道高熱費の支払いに加え、奨学金の返済がある人もいるだろう。

この中でやりくりし、私たちに支払われるかどうかわからない年金のことを考え、貯蓄に回す分を含めると、思うように使えるお金はほとんど手元に残らないのではないだろうか。

「車が欲しい!」「旅行に行きたい!」と思う若者も多く居る。だが、若者に回るお金は少なく、車や旅行が高値の花になっていく。

 

今なお、右肩上がりに経済が成長した時代の感覚で物事を考えている人から

「最近の若者は夢がない。欲がない。」

と言われるのはうんざりだ。

 

「お金の若者離れ」という言葉はもっと広くしられてほしい限りである。

 

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「約束」

 

は守るもので、逆にいうと「約束」を守らない人は、

人でなしの人間の屑でどんなに叱責してもかまわない、

というふうに考える風潮があるなか、

あえて堂々と、意思表示である、という考え方を主張することに

勇気と人としての優しさを感じました。

すごいぞ20歳、という感じに。

 

「お金の若者離れ」

 

生まれた時から飢えたことがない、

高度成長ということを知らない、

お金がすべてではないことを知っている、

いまどきの若者たち・・・。

 

70歳過ぎても老後が心配で節約志向の老人たち

お金をいっぱい持っていて、自分の子供と孫にだけ

お金を使う老夫婦たち・・・。

これから先うまくまわるのだろうか?

 

 

 

 

「青春の罠」という20年前の名作韓国ドラマがあって、

只今10年ぶり501回目視聴中(10年前に5百回見た)なのですが

《あらすじ》

貧しい生まれのドンウは食べるものも食べず空腹に耐えながらも、

奨学金を受けて優秀な成績で大学を卒業して一流大企業に就職した。

そこで、大企業の娘にみそめられて結婚できそうなところまできた。

しかしドンウには学生時代から献身的に尽くしてくれて、

子供までいる間柄のユニという女性がいた。

そこで、ドンウはユニと子供を捨てて、財閥の娘との結婚を選んだ。

 

という話なんだけど・・・

ひと昔前の価値観は

お金持ちになりたい、成功したい、

というキーワードで男の人は世界中から「エコノミックアニマル」と呼ばれても、

妻子を地元に置いて、地球の裏側にまで単身赴任して働きまくっていた。

だから、男の人が強烈に仕事で成功したい、とか

すごい貧乏な人が、セレブに強烈に憧れるとか、理解できるから

このドラマがなりたっているわけで、

例えば日本の「砂の器」とかでもおんなじだと思うけど・・・

 

飢えたことのない若者が、お金がないことが前提の生き方の中で、

野心とか野望とか持ちにくい世の中で

こういう風なドラマは成立しなくなるのかなぁ・・・

 

最近の若者向けのドラマは、妻子を捨てないで不倫に走ってるんだよね、

 

今日の産経ニュースから

日本初 運賃無料”タクシー”運行へ「15歳起業」の若手実業家が新会社

平成31年3月から、日本で初めての無料の配車・運行サービスを始めることが分かった。利用者は専用のアプリを使って配車を受け、車内のディスプレイーに店や商品などの情報が流される。走る広告塔として、運賃に当たる運行コストは広告のスポンサーが負担する仕組み。8日に正式に発表する。

 

これもすごい、すごい、すごい、でおばあさんは目が回る。

 

 

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